2000年厚生労働省は、糖尿病、がん、循環器疾患などの対策を行うことで、国民の健康増進を図る取り組み「健康日本21」を施行しました。項目の中には歯・口腔の健康も含まれていたのが画期的でした。背景として、お口の健康と全身の健康には、密接な関係があることが徐々に明らかになってきたことが挙げられます。
たとえば、残存歯の数が少ないほど要介護状態になる可能性が上昇したり、歯周病が進行すると、肥満、高血圧、脂質異常などの発症リスクが高まったりすることなどです。豊村洋歯科医院では、歯科分野から患者様の健康をサポート。入念な検査をもとに、治療から生活習慣までトータルでアドバイスいたします。
当院では、患者様のお口の状態や生活習慣を伺い、その人に合わせた効果的なセルフケア方法をお伝えいたします。具体的には、ひとりひとりの癖を考えて、歯科衛生士が正しい歯みがき方法をアドバイス。
ほかにも、食生活のレクチャーをすることもあります。たとえば、砂糖の入ったジュースや菓子パンが虫歯リスクを高めるのは、多くの方がご存じかもしれません。ただ、あまり知られていないのが「だらだら食い」。食事をだらだら続けていると、お口の中は「酸性」の状態が続き、虫歯リスクが高まってしまいます。このようにお口の健康をキープするには、日々のセルフケアと歯科医院への定期的な来院が鍵を握ります。
PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科衛生士や歯科医師が、機械などを使いタバコのヤニや歯垢など、普段ご自身では取りきれていなかった歯の汚れを、1本1本キレイにクリーニングする治療法です。
キレイにクリーニングをすることで見た目だけでなく、歯周病や虫歯など、歯の健康を守っていくことができます。
スケーラーと呼ばれる器具を利用して、お口の中の歯垢や歯石を除去する処置です。細菌の塊である歯垢が歯石になると、ブラッシングではほぼ取り除くことができません。しかも歯石の周りには、歯垢が付着する傾向があり、ますます虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。そのためスケーリングは定期的に行う必があるわけです。
当院では予防に関しても、治療前後の口腔内写真を撮影するのが特徴です。治療前には患者様の歯や顎、歯茎の状態を確認した上で適切な予防方法を提案いたします。そして治療後には、どのように改善したのかが患者さんも写真を見て把握できるので、モチベーションを高く保ち、メインテナンスを続けられるメリットがあります。
詰め物や被せ物、インプラントや入れ歯に付着した汚れを除去することで、口臭予防になったり、二次的な虫歯や歯周炎を防ぐことに繋がります。
また、口腔内は日々状態が変わっていきますので、放置していると、治療のために使用した人工物がだんだん合わなくなることもあります。合わないものを使い続けると様々なトラブルに繋がりますので気をつけましょう。
もし、ケアやメインテナンスを怠り、虫歯が再発すると悪くなった部分をさらに削ることになってしまいます。削った歯は元には戻らないので、治療するたびに健康な歯が少なくなり、最終的には抜歯になってしまうケースも少なくありません。
また、歯周病も同様です。一見良くなったように見えても油断するとすぐに症状は進行します。
是非治療後も定期的なメインテナンスを続けて、虫歯の再発、歯周病の重症化リスクを抑えましょう。
